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レム睡眠とノンレム睡眠

睡眠の種類と睡眠ステージ(段階)について

以下の内容は「睡眠の科学」(なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか)櫻井 武氏著(講談社文庫)より引用
◇ノンレム睡眠とレム睡眠
「睡眠」と一口にいうとき、ノンレム(non-REM)睡眠とレム(REM)睡眠という全く違う状態を一括りにしている。
場合によってはノンレム睡眠を深い眠り、レム睡眠を浅い眠りと言う人もいるが、少々乱暴な分類と言える。
何故なら生理学的にみると、脳の状態からも前進の状態からも、ノンレム睡眠とレム睡眠は全く違うものだからである。
覚醒とノンレム睡眠が違うものである程度、あるいはそれ以上に、ノンレム睡眠とレム睡眠は異なるものである。

◆人は眠るとまず、ノンレム睡眠に入る。
 ノンレム睡眠時は、大脳皮質のニューロン(神経細胞)の活動が低下して、だんだんと同期して発火する様になる。
 眠りが深い程、神経細胞の発火はゆっくりと同期して起きる様になる。
 文字通り、脳が″スリープモード”に入ったことを意味する。
◆脳活動の賦活=レム睡眠
 (ノンレム睡眠状態後)ご暫く(60~90分)経つと、脳は活動を高める。
 これがレム睡眠である。
 脳波覚醒時と同様か、あるいはそれ以上に、強く活動している。
 しかし感覚系や運動系が遮断されている為、体は眠った状態にある。
 感覚系を介して脳に伝えられるべき情報は、大脳の深部にある「視床」と呼ばれる情報の中継点を介する。
 レム睡眠時には、視床での情報伝達が遮断されているのです。
 逆に、脳から運動系を介して全身の筋肉に伝えられる情報は、脊髄のレベルでカットされている。
 つまりレム睡眠時は、脳へのインプット(感覚)と脳からのアウトプット(運動)が、インターフェイスのレベルで遮断されて
 いることになる。
 いわば″オフライン”の状態といえる。
◆脳が創り出すノンレム睡眠とレム睡眠
 インプットやアウトプットを遮断しなければならない理由は大脳の機能にあるらしい。
 レム睡眠時、大脳皮質は覚醒時よりむしろ強く活動している。
 この状態では脳を外界と遮断しておかなければ、身体の機能が暴走してしまうであろう。
 又実験的に人をレム睡眠中で強制的に起こしてみると、ほとんどの場合、被験者は「夢を見ていた」と言う。
 つまり、レム睡眠の時には脳の強い活動の反映として夢を見るのである。
このように私達が眠っている間にも、脳は全く異なる二つの状態(ノンレム睡眠とレム睡眠)を規則正しく繰り返している。 
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